夜汽車の夢ブログ

メアリーに祝福を

ああ、神様
生まれ変わる術をどうか教えて下さい
彼の胸に抱かれる権利をどうかお与え下さい
赤子の様な透明な肌を
聖母の様なまなざしを
貴方に愛される心を
この汚れきった身体に処女の血をどうかお与え下さい


冷たい泉よ、待ってておくれ
悪魔の血を欲しがるのなら、私を呼ぶのだ


もっと呼べ、もっと呼べ


大声で、大声で


叫べ、狂え、歌え


静かに静かに夜は更けていきます
優しい虫達の演奏会も終盤を迎え
明日は森の動物達もきっと祝福しに行くのでしょう





そう、親友だったメアリーの結婚式に





私はこの泉からメアリーの幸せを祈りましょう
たった1パーセントでも
貴方に愛されたいと思って生きてきたのですから


そして彼に愛されたいと思って生きてきたのですから







飛び込むんだ、私よ
凍りつくあの泉へ









いつか愛した彼が再び泉を覗き込んだ時
私は小さな魚になりましょう

あなたに釣ってもらいたいからです


小さな私に彼は微笑むのです
小さな私に再び命を与えてくれるのです

私は魚として貴方に愛されるのです


薄汚れた瓶の中でいい
貴方の覗き込む顔を
私は見て過ごすのです







きっと、きっと







明日はメアリーの結婚式

あの森の向こう
白い教会で
天使たちに祝福されながら
彼もまた賛美歌を歌う


まっすぐに彼はメアリーを見つめて
永遠の愛を誓う






殺せ





もっと呼べ、泉よ









悪魔の血を欲しがっているんだろう?
どんな手を使ってでも
私はあの男を欲しかったんだろう?


その為に生きてきたんじゃないか?
だからメアリーに近づいたんだろう?
彼の知人だった彼女を利用していただけだろう?



愛情のかけらなんてないんだよ
親友なんてまっぴらごめんだ




あれはうそだった
メアリーと過ごした時間は
全て彼に近づくためのもの





全てうそだったんだ
そうだろう?





だったら、やればいいじゃないか




台無しにしてやるんだ




メアリーの泣き叫ぶ姿が目に見えるようだ



こんな楽しい宴は他にない






さぁ、泉よ、私の血だけでは足りないのだろう?



その男を呼べ
男を呼べ
彼を呼ぶのだ、私よ







明日までに男を殺すのだ








私よ、何を迷っている?
私よ、メアリーを愛していた?
私よ、そんなに彼の喜ぶ顔が見たいのか?





愛しているのです
愛しているのです
愛しているのです
愛しているのです
愛しているのです



許して許して許して許して許して





ああ、神様
生まれ変わる術をどうか教えて下さい




彼の胸に抱かれる権利は


来世でどうかお与え下さい




赤子の様な透明な肌もいらない
聖母の様なまなざしもいらない
この汚れきった身体に処女の血もいらない




貴方に愛される私に



なりたかった




メアリーに微笑んで



もらいたかった



泉よ、彼を永遠に見守っていて




いつも喜びに満ちたあの笑顔を




守って




メアリーに祝福を






彼に愛を




ただ、愛しているのです






静かに静かに夜は更けていきます




静かに静かに愛しましょう





















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王子様は一人だけ

幼い頃からずっと夢見てた
黄色いお花畑
その先には小さなお城

王子様は白馬に乗って
少し照れた様子で
「一緒に宇宙へ行こう」と
迎えに来てくれる

私は涙が止まらずに
世界は大洪水になる

弱虫なんて思ってないよ
臆病だなんて思ってない
小さい愛だなんて
一度も思ったことがない


精一杯だったの
今の私と貴方にとって


可能性は限りなく
果てしない愛は深く大きく
二人の愛のエネルギーは永遠

わかってるよ
いつまでも変わらないことを
いつまでもそばにいることを

ただ、与えたいだけ
ただ、愛したいだけ
ただ、そばにいたかっただけ


魂は変わらないわ
それまで一人で歩くの

そこにある愛を信じて

otiba

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マザー・テレサ

絶望のあるところに
希望を届けよう
悲しみのあるところに
喜びを運ぶの
慰められるより
慰めることを
理解されるよりも
理解することを
愛されるよりも
愛するんだ
与えることは
与えられること
許すことによって
私達は許され
死ぬことによって
永遠の生命を得るのです

マザー・テレサのDVDを見た。
今夜は月が綺麗。

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あなたはどこに降っていたの?ずっと独りで私を探していたの?やっとあなたが見つけた私はずっとあなたの中にいたのに。
あなたは時に雨なのに、私の涙を隠さないのは何故?空気中と私の胸にある塵を溶かす為?あなたは何故再び微笑むの?アスファルトに音を立て、低音で歌ってくれるの?そうやっていつも私より早く、そうやっていつも誰より優しく、私を包み込んでくれるの?



anna1







寂しかったの……。





熱く安らかな天は
時に雨に姿を変え
私は両手を広げる

宇宙よりおっきな愛を
受けとめる為に

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宇宙の中の二人

そばにあると
いつしか見えなくなる
近くにいると
いつしか気付かなくなる

嵐が来て
花が咲いて
季節は廻り

サボテンは死んでも
命は廻り

どれだけ大事な気持ちか
どれだけ愛が詰まっているか

大切に
大切に
しなくちゃね

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ワイングラスに沈む夢

あの日の雨も君の涙に似ていたーーー雨の夜、俺は決まって赤ワインをあける。グラス片手に窓ごしに立ち、水滴を指でなぞれば宇宙の縮図を見ているようで安心した。ワイングラスを窓へと近づけ、揺れる赤に未来を捨てる。少しずつ少しずつ。そして一気に喉へと流し込む。君の思い出と一緒に。『もうここでいいわよ、ありがと』今思えば車のドアが閉まる音は全ての遮断音だったのだ。うすべに色の笑顔と一粒の涙を残し、君は振り向きもせずに去って行った。雨降る天へ、ワイン色に染められたまま、高く高く。君の髪を触った手は今にも消えそうで。あと一言話していたら、家の前まで送っていたなら、もう一度あの日に戻れるなら、俺は君を離さなかった。ああ、そうだ、BGMはレクイエムにしようか。少しのチーズとお決まりのビターチョコは俺を刺激する。今夜はワインを1本あけよう。そうすれば君の声が聞こえるだろうか。あの日の雨が幻になるだろうか。ほら、君はここにいる。

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優しい貴方の腕の中で、永遠に眠りたい……。

「同じ種族でない限り、我々が一緒になることは
許されないのだ」

魔人として生まれた男は肩を落とし、地面に手をつく。

「例え神がお許しにならなくても、
この世界から追放されることになってもいいのです……。
私は貴方を愛しているのです……」

天女として生まれた女はただ静かに涙を流し、
男に寄り添う……。



その昔、富士のふもとには世界中の多くの種族が
住んでいたという。
天女や魔人、精霊達は山や川、森などを守ることが
使命であった。
種族は違っていても、彼らは自然世界を愛しながら、
お互いに助け合い生活をしていた。
だが、同種族以外の恋愛や結婚は前世界の秩序に
混乱を招くとされ、神は決してお許しにはならなかった。




夜の精霊が眠りにつく。




富士のふもとにある河中湖では、
魔人の男と天女が周囲の目を盗み、逢引を重ねていた。


その男には魔族の婚約者がいた。
婚約者である女はしだいに男の浮気に気付くようになる……。


「貴方はわたくしの夫となる身なのです。
あの天女と逢引を重ねているのはわかっているのですよ。
これ以上、わたくしを裏切る行為を続けるのであらば、
貴方はあの女とともに、地獄へ落ちることになるのです」

婚約者である女は、そういうと、
男の胸を叩きながら神に報告しなければならないと言った。

男は頭を抱え、その場から動かなかった。
そして天女の身を案じ、愛するが故の別れを
決意した……。

「天女の幸せを願うことこそ、愛するということなのだ……」男は自分に言い聞かせるように胸に手を当て、呟いた。





真夜中の湖には風も吹いてはいない。



魔人の男は最後の日、天女の黒髪にそっと触れた。

「私はもう君を愛することはできない。
心というものは空と同じで変わりやすいものだ」


天女は一瞬、動かなくなったが、すぐに口を開いた。


「私の心は晴天の日も曇り空の日も、同じなのです」
「すまぬ、来世で君に再び逢えることを祈っている」
「いいえ、私は地獄へ落ちる覚悟です……ああ、優しい貴方、
そんなことは仰らないで」

男は背を向ける。

天女はただひたすらに遠ざかっていく男の後姿を、眺めるしかなかった……。



それからというもの天女は毎晩、
男の住む山のふもとで「愛の歌」を歌った。
雨の日も、風の日も、ただひたすらに歌い続けた。


ある夜、男の婚約者である女は、天女の歌声に気付き、
山を降りる。

「貴方はわたくしの夫を忘れられないのですね?」

「お許し下さい。私はどうなってもいいのです。
何も望むことはありません。せめてあの人に
この声が届くまで歌っていたいだけなのです」

「貴方の声は届くはずがありません。
もし届いたとしても、それは儚い夢の中だけでしょう」





「あの人はもういないということでしょうか……?」






天女は精一杯の声で歌を歌った。

月明かりに照らされた涙とともに。

河中湖に静かに身を投げながら。

音もなく、ただ淡い煙のように、

ゆっくりとゆっくりと沈んでいった。



その様子を花の精霊が見ていた。
花は涙し、蕾を育み、湖はあっという間に桜の花びらで
埋め尽くされた。




音もなく、音もなく。蜃気楼のような白い風の中で。




魔人の男は生きていた。

だが、その話を聞くと、山を下り、花びらに埋め尽くされた
湖に涙した。




「さぁ、君の歌声を永遠に聞かせておくれ」



そう呟くと、静かな微笑を浮かべ、
天女のいる湖へと身を投げた。




桜の木々達は再び花を満開に咲かせた。





長い年月が過ぎ、神も穏やかになった頃、
天女や魔人、精霊たちはそれぞれの世界、自然を守りながら
自由に恋愛や婚姻ができるようになった。
何世紀をも経て、魔人の男と天女の魂は再び湖の底で
復活を遂げたのだという。



「ほんとに?愛の歌が聴こえてくるの?この湖の底から?」

「ああ、美しい愛の歌らしいよ」


貴方は照れたように私を見つめる。
桜の花びらが、彼の肩に落ちる。


ねぇ、私達は何処で生まれ、何処に向かうの……?
ねぇ、私はね、優しい貴方の腕の中で、
永遠に眠りたいだけ……。


「さぁ、行こうか」


その瞬間、貴方の肩にあった花びらが湖へと落ちた。





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頭から離れない映像と音楽。

頭から離れない映像といえば「ヴェニスに死す」の
映画のシーン一つ一つかな。
えーと、知らない人の為に ちと説明すると、
この作品は数々の賞にノミネート受賞している映画で、
私の好きなトーマス・マン原作。「魔の山」もハマり
ましたけどね。3回位、読んだかなぁ……。
原作ではアッシェンバッハ(主人公)は小説家なんだけど
映画では音楽家という設定に変更されているんだよね、確か。
イタリアのヴェニスでアッシェンバッハは一人、
休暇を取るの。そして一人の美しい少年タジオに出会う。
アッシェンバッハは彼の美しさに魅了され、虜になり
その存在が「命をかけた美」となるんだよね。
タジオを求めて、彷徨って、彷徨って、手を伸ばしても
届かなくて、知らないうちに私も彷徨って。
病に冒されながらも「究極の美」を追い求めるの。
美しい映像とマーラーの’アダージェット’で
ほとんど台詞がなく、語られて行く。

ただの、初老の男が、美少年に恋しちゃうだけの
「なーんだ!アブナイ変態オヤジの恋愛物語じゃんっ!」
じゃなくて、そうではなくて、
死への道へとただ誘われるだけの話ではなくて、 
アッシェンバッハが求めた、命をかけて求めた、
でも静かに求めた、それだけの「美」とは一体何だったのか。
そのものの存在の、生命の美しさみたいなもの
だったのかなーと。そこには彼の求めていたものが
確かに存在していて。生と死。老いと若さ。
滅んでいく周りの中にありながら
自らも滅んでいくのに、そこが何ていうか、美しいんだよね。
ラストは特に涙が出る。美しいタジオを求める
アッシェンバッハと彼を彷徨う私と、映画全体を包む何かが、
静かでいて深い美しさを発しているような作品。

そして、曲でよく頭から離れないのは「白い恋人たち」かな。
フランシス・レイの作曲。いい曲ばかりだから、大好き。

過ぎていくのね愛の命も
白く輝く雪がやがて溶けるように
はかなく消えたきのうの夢も
あとに残るはただ冷たい涙ばかり
あなたのいないうつろな夜は
死んだみたいな心
ひとりぼっちのむなしい朝は
生きることがつらい

過ぎていくのね恋の月日も
炎は燃えて白い灰になってしまう
けれど二人は命のかぎり
忘れはしない愛し合ったあの幸せ



そういえば北海道の「白い恋人」も大好きですね。
みんなもいくつかあるよね?
離れない映像とか、離れない曲。

離れない思い出やしぐさや声は
とりあえず、置いといて。。。。。

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UFO

今宵もまた蒸し暑く、相変わらずカブトムシはゴキブリのように見え、いつか本物そっくりのアトラスオオカブトのおもちゃでビビらせてやろうと企んでいるアンナです、こんばんは。ほんとに暑いですね、私は毛穴がございませんので、汗は出ません。その代わりといっちゃーなんですが、涙が出放題。止まらないのです。あ、そうそう、ビー玉をたくさん入れた水風呂に入りたい気分ですね。腰の辺りまでビー玉だらけで。そこにずっと顔を突っ込んで潜っていましょう。そうすれば涙が様々な色の光に交わり、美しいと感じられる。いつかセレブになったら薔薇の花びら風呂に入りたいと思っていましたが、実際あまり興味がなく、むしろ露天風呂で万歳です。風が吹いたら、口笛を吹いて欲しいです。私が吹けないので。さて……郵便受けを覗きに外に出てきました。空を見上げると、オレンジ色の光が不思議な動きをしています。空のオレンジとあまり変わらない鮮やかな色。まーおそらくあれはUFOでしょう。それよりも気になったのが「カエレーカエレー」とゴミ置き場付近で鳴く、どでかいカラスです。うざいんだよ、ボケガラスめが……と思ったら、ますます鳴くんで、蹴飛ばしたろか?!あら、私としたことが失礼ぃ致しました。さて、どうしたものでしょう。カエレーカエレーと言われても今すぐには無理ですし、そもそも私のことをまだ何も知らないのに……あぁ〜ん。まだ早いぃ〜。まずは手を繋ぐところから……って話は反れましたが、あのカラスは何処に帰って欲しいのでしょうか?もう私の故郷であるホワイトラブラブ星は消えて無くなってしまったのですよ?あぁ……懐かしいですね。あの弾けんばかりの幸福に包まれたピンク色の世界。チェリーちゃんは今頃どうしているのでしょうか。確かモヒカンガリ星に移住したと聞いてきますが、ブリーフ星も捨てがたいと言っていたような、ないような。ホワイトラブラブ星はもう何処にもないのです。あっ!え?!なんですって?!へ?!言い忘れていましたか?!……あら、失礼ぃ。……そうです、何を隠そう私は地球人ではありません……って、今更なんですが。隠しているつもりはなかったのですが、隠していましたね。何故か自分からは言わなかったのですが「宇宙人だ!宇宙人だ!」と言われておりますね。まーそれは事実なのですから、いちいち何度も言わなくていいんですから。本来ならETとベティちゃんを足して2で割った顔にそっくりだったのを、ある裏の世界のマメノキジャック先生に整形してもらったのです。まーそんな話は置いときまし……さて、カラスはまだしつこく鳴いています。「カエレーカエレー」と。そんなに言うなら、もうホワイトラブラブ星に帰らねばなりませんね。まぁ、帰ることはそんなに難しいことではありません。タイムマシンで過去に戻ればいいだけですから。それよりも地球に染まった、桜、日本に染まったこのサムライ魂を、身体を、パンティを、もはや私は心配しているのです。思えば地球に住むようになって、はや32年。このまま一生この地球で平和に暮らしていけるのだと疑いませんでした。だがそれはただの錯覚だった……ただの幻想、妄想、一人珍走団だったのです!私は地球には相応しくないのでしょうか。夜汽車の夢は単なる地球に優しくない、煙りモクモクヘビースモーク、もしくはオナニーでしかなかったのでしょうか?!昨晩、息子とUNOをし、私は本気モードだったのにも関らず、負けてしまいました。そんなことはどうでもいいのです!本気だけど負ける、挫ける、コケル、スキップして、ターンして、ドローして、ちゅ♪それはそうと、2006年6月6日は、ホワイトラブラブ星でもコンビニで働くある女性の熱い涙がとめどなく流れ大洪水になりました。ま、それがホワイトラブラブ星の最後なんですけれどね。彼女は、単に失恋しただけだったそうです。その後あっさりあの大惨事を見ずに死んでいます。そう、誰も彼女に気付かなかった。雨も降っていないのに大洪水ですから。「あの子は明るくていつも元気だ」と口を揃えて誰もが言っていたそうです。彼女にとって避けられなかった悪夢の瞬間が、その心の歴史が、世界を涙の渦へと巻き込んだのです。彼女の中にはホワイトラブラブ星を沈めるくらいの愛があった。そして私にも、他の一人一人の中にも、その渦は存在しうるのでしょう。その日、私は人を傷つけ、自分も傷ついて、泣くだけ泣きました。何も考えないようにするだけで涙が出るから、これはホワイトラブラブ星の二の舞になってしまう!いかん!と思い、息子のギャグマンガを読み漁りました。とにかく日々の生活を忙しくし「無」に身を置こうとした。ですから地球大洪水は免れました。あら?UFOがまた飛んできたようですね。オレンジ色だった空は今はもう濃紺です。私のUFOは彼に出会った日にすでに壊しました。部品はポンポコ山に埋めました。二度と故郷の星に帰ることは無いと誓っていたから。でも、もうその誓いも無になってしまいましたね。彼の胸が「巣」と感じた日々は今では遠い昔なのです。ですが、カエレと言われても何処に帰ってよいのか、今の私には自分の居場所さえわからないのです。さて、息子がUNOをやろうとせがんでいます。どうせいつかは地球も滅びる。ならば息子を連れ、過去のホワイトラブラブ星に帰るのも悪くはありません。タイムマシンは少し酔いますけど、しょうがない。あそこは平和です。空気が美味しいのが一番です。ホワイトラブラブ星の話をしだすと、文字数に制限があると困るので、本日のところはやめておきますね。ただ、ひとつだけ言えるのは、私は本物の地球人になろうと努力してきました。愛する人の為。ですが、もうそろそろ電池切れなのかもしれませんね。私の夜汽車はブレーキがきかなくて、自爆!これが物語のラストなのでしょうか。それともアンナ・カレニナのように夜汽車に飛び込むのでしょうか。どっちにしても、うるせーぞ!ボケガラスめ!とはきっと思えないことでしょう。地球人の心は複雑です。「萌えー!」って感情を知っただけでも、地球に来た甲斐があったと思います。結局全てが見えていなかったのですね、何も見えなかった。雨の日の紫陽花も、月の夜の約束も、額に触れた手の温もりも。私はただのちっぽけな宇宙人でしかなかったのでしょう。これからから息子とUNOをし、今夜は寝ようと思います。そして明日からは荷造りと、UFOの修理に取り掛かろうと思っています。

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未完成

ミシミシと床が鳴る。何度目だろう……私はまるで引力にでもひかれるように、その古いアパートへと入った。
無言のままドアを開ける。気配さえしなかった男の手は、すぐに私の髪に触れた。ひび割れた部屋の壁からは時折水が流れ、天井裏からは鼠の足音が聞こえる。
「コーヒー?」
男の声を掻き消すかの様にカラスが悲鳴を上げた。
耳鳴りがする。
「いらない」
向かいの部屋からは小さな喘ぎ声が聞こえてくる。
「向かいの部屋さ、親子なんだ」
私は咄嗟に男の手を振りほどこうとした。
「どうした?」
「ううん、赤いミニスカートが好きなのよね?」
男は頷くと、自らの唇を噛み血を流し始めた。
そして私の腕を掴むとそのまま。。。。。。

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